ジャーナル
2020.03.20
兵庫県室津産 純国産磯部さんのバチバチあさり
近年全国的に天然のあさりは減少しており、播磨灘でも漁獲量は減少しています。かつては天然のあさりを沢山手に入れることができたそうですが、今ではどこにでもいる存在ではなくなってしまったそうです。そのため養殖あさりの生産が増えてきていますが、国産の養殖あさりと謳っていても大元の親貝がどこから来ているのかは、お店に陳列されている商品からはわからないものが多く、生産過程の透明性はかなり低いものであるのです。
磯部さんは地元室津に生息している天然のあさりの親貝を採取し(天然採苗)、その親貝から産まれた稚貝を育成しています(中間育成)。通常よりも早い段階での中間育成により、完全なる室津産のあさりを生産する、磯部さん独自の方法を確立しました。この取り組みは、天然のあさりを乱獲することなく必要な量のみを無駄なく生産することができるので持続可能な取り組みといえますし、あさりのような二枚貝は海水中の植物プランクトンや浮遊有機物を濾し取るように捕食する濾過摂食と呼ばれる方法により、海中で過度に増えた栄養素を濾過し水質浄化に寄与するとともに、海の栄養バランスを安定的に保つなど様々な生態系サービス(自然の恩恵)を受けることが出来ます。
さらに海の透明度が上昇することで日光が水底まで届き、水草や藻類の生育が助けられ、「海のゆりかご」と言われる魚の産卵場所である藻場が形成されることにより、生態系の多様性が保たれると考えられています。
このような持続可能な技術に取り組む磯部さんとヤマダストアーはパートナーシップを組み、本物の純室津産あさりの美味しさを広めていきたいと考えています。